生という名で、28にして。

自分にとって生きる事に意味は無く
意味は無くても生きられる事に思い至った。
否定形で言うと退廃的に聞こえますが
これがすこぶる前向きな話なのです。
(いつもの3倍位の長文なので注意)


例のごとく井の頭公園をランニングした後に思い至った訳です。
オーディションも近いしノンアルコールで。
昨日に続き今日も睡眠を取っていなかったので

周囲や足元を確認するのも面倒で
外灯の多い外れの1周200m位の遊歩道を
グルグルとだらだら走ってきました。

「周囲へのアンテナが立ってない」、役者としては最低のカラダですね。
子供の頃は自分で「省エネモード」と呼んでいました。
僕に観察眼が無いのはこのブログでも明らかな通りです。
そんなモードのまま、走りました。
iPodの曲が呼吸で聞こえなくなるのがイヤで超スローペース。
1時間弱走ると走るのを止めるのも面倒になってきました。

一定のペースでどこかのウチの残飯の腐臭を嗅ぎながら
回っている間、またどうでもいい思考をしていたのですが
今日は家までそのペースで行こうと思い、玄関先まで走りました。

省エネモードのままでも、自分の部屋では活動的です。
汗だくの服を脱ぎ、体の汗を拭くとほとんど無意識で洗濯。
フルチンで部屋の掃除を始めました。

勿論、頭の中では思考を続けていました。
いつもはランニングから徒歩で帰る間に
周囲への意識が戻るのですが、今日はそのまま帰ってきちゃいましたからね。

掃除の段取りがついた後、僕はヒゲを抜き始めました。
高校の頃からのクセです。気持ち悪いですか。
ヒゲを抜く時にいつも頭を過ぎるのが
「歴史上、表現で大成功した天才達は皆
有名になるまでに10,000時間の努力をしていた」という話です。
それに社会がその人の努力を求めるタイミングが合致すると大成功するという。

ちなみに10,000時間は毎日2.7時間やって10年かかります。
何故この話が思い浮かぶかというと
自分にとって10,000時間に相当する事ってあるかと考えると
いつか、ヒゲ抜きに没頭した10,000時間を達成するだろうなあと思うからです。
他人に認められる努力ではないかもしれませんけど。
今日、またその話が頭に浮かんだ前後に考えていたのは
「自分の本性は、変化する自分を歓迎しつつ
 変わった事を意識しようとしている部分」という事でした。
前の会社でやった、自己分析の本の結果も「あなたが人生で最も求めている事は発見です」と出ましたし。

ヒゲ10,000時間の話は、いつもは…だろうなあと思って終わりなのですが
これから自分の本性に則って生きるなら、自分が変わった事をもっと意識せねばならないと
今日は思ったわけです。ああ、ブログはそれに使えるなあとか。
そこで28年間の人生を振り返り「自分はこうかな?」と
その時々で思った出来事を思い出していったわけですつれづれと。

  • 大学・映画学校の頃は特にありませんが、人生の目標的な意志もないくせに

先にあまり不安も感じないヤツかな?とは思っていました。

  • 高校時代はラグビー部だったのですが、ラグビー部は「模型部」もかけもちしていました。

特に活動は無く、部費で焼肉を食べたり飲んだりする為の部活だったのですが
春に新入生歓迎会で部活紹介をやる事になり、僕は代表でクラスメートのレジ君と出ました。
1.学生服のまま登壇し、マイクの前に立つ二人。無言。
2.新入生がざわつき始めた頃、上の学ランを脱ぎ(中は裸)、交換する二人。
3.交換した学ランを着ると、僕のポケットにはゴーグルが入っているのでそれをかけます。
 レジ君の学ランには赤いバラの造花が入っていました。
4.手持ちぶさたになったレジ君は壇を降り、一番前に座っていた新入生にバラを渡して去りました。
 僕は「受験勉強に模型作りは関係ないかもしれませんが、無意味な事が無価値だとはいえないと思います」
 と言って去りました。
…一部にウケました。ちなみにざわついていた為か、あまり聞こえてなかったみたいです。

将来何になりたい?と聞かれてもなりたい職業は決して思い浮かばず
ある日突然「美しくなりたい」と言い出しました。

「ああ、自分のこれまでの人生は無意味好きの人生だったなあ」と思いました。
これまでしてきた選択も、日常していた事も、特に意味はなかったのです。
社会があるので適当な意味をひねりだしていましたが、本性じゃないのでどうでもよかったのです。


という訳で、これからはより自覚的に
無意味に生きていきたいと思います。


こりゃあ、家族は作れないな。無責任。
まあ、また変わるかもしれないよね。
その時はその時でまた。


しかし酒飲んでもアレだけど、酒飲まないとろくでもないな自分。
とりあえず以上です。
一日遅れでカレンダーをめくって、終わり。

参照 Lifehacking.jp あなたも「天才」になれる? 10000 時間積み上げの法則