2015-01-01から1年間の記事一覧

あほげ

同じ中学だった馬場くんは メールのタイトルがいつもひらがな3文字だった 「おごん」今日は寒いんで厚着して出てください「へんひ」了解ッス リサーチして連絡致します「たむち」お久しぶりッス ちょっとダイサク仕事でこっち来てるんだけど明日軽くどーッス…

すすぎ

寝る前に腹筋と腕立て伏せとスクワットをしたのに 起きても筋肉が痛くなかった その場でもう10回スクワットをしてから 高尾山に行こうと思った 先日髪を切ってくれた美容師さんは今月末で寿退社だ お香の話の時、薬王院の線香はいい匂いですよと話したら 買…

足りなかったもの

深夜、床で寝ているところを起こされて 今朝はちゃんと仕事にも間に合った 一度寝坊してしまったのだった 彼らの仕事は今日で終わったから 明日からは静かな部屋になる 彼らと酒を飲みながら話す内に、 自分に足りなかったものは感謝だと思った 自分を受け入…

2015年の12月、

変わらずぼんやりと過ごしているが 芝居を観る機会が何度かあった あとやたら人を家に泊めている 近くで稽古や公演があると 終電後に彼らはやってくる これをやっていこうと決めてやり続けている人は 正しいと思うのでそういうところは眩しい 話や考えなど、…

髪を切った

6年ぶりに美容院に行った ワーニおじさん凱旋版という芝居の前 花の寺という人生初舞台で坊主にしてから 28歳の頃から伸ばしていた 父もまだ生きていた時間 発見に溢れていた日々 思い出すことは少ないが 歯を磨きながら自分の性的指向に気付いた それについ…

美醜

ワールドカップ予選で、ラグビーが盛り上がっていた。15年前までには信じられない結果で、すごいなぁと思った。中学時代陸上をやっていたので、高校に入るとラグビー好きの同じ中学出身者にラグビー部に誘われた。その時思いだしたのは、手についての友達の…

酒乱

なぜ僕が酒乱になったかというと、元々有った性質が大きく、それは学校に通うようになってから酒を飲むようになるまでの間に、強固になっていったと思う。その性質とはなんてことはない「認識への不信感」だ。学校に行くまでは、自分が認識したものが他人と…

ログイン

怪談は生がよい。 一本の蝋燭の火に向かい合って 一人が語り、一人が相槌を打つ。 語られる景色と視界の隅の暗闇と 火に照らされる顔と、語りの声と 聞こえてくる音と寒さ、空気の流れ 強張ったり、弛んだりする体と それらが起こっているその場と 虚実一体…

帰途

18時過ぎに帰途につくと、老人の営むラーメン屋がまだやっている 通勤ルートに草むらという店があり、初めてチャーシューメンを食べた いつもは閉まってるガラス戸から短パンTシャツのおっさんが出てきて 煙草に火をつけて信号が変わるのを待っている。店内…

休日

親父の納骨の帰りに預かった、自家ワクチンの残りがある。親父の尿から作られたやつで、親父にしか効かない代物であり、数十万円もするもので、廃棄の際は作ったところに持ち込まないといけないのである。うさんくさいこと、この上ない。過日、休みの日にワ…

添い損ねる

前に酔ってつぶやいた言葉の鮮度というのは、気持ちから言葉にされるまでの時間であった。あと便秘に悩んでいたのであった。 言葉自体はツールとして概ね変わることはないけど、面白い、新しい、素敵という気持ちは時間が経つと何故そう感じたかわからなくな…

エロくない

エロいとはありのままでいること ありのままの姿でいる事はエロい エロくなりたい気持よくなりたい ただ中々気持よくはなれない 大人のマネをするのが子供で 子供のフリをするのが大人で 子供は飽きることを嫌い 大人は退屈に安堵して 子供は知らない事を知…

年齢

先輩の結婚式があった。 六本木の新国立美術館の近く、 よく日雇いバイトしてたところだ。 あの頃の筋肉は、今はない。 式で流す映像制作と、二次会のPAが役目だった。 技術は簡単だが、内容は対人関係の配慮があり なかなか決まらなかった。大変なものであ…

じゃがいものみそしる

実家の味噌汁には偶にジャガイモが入っていて 煮崩れて溶けかけたジャガイモはマズかった 味噌も出汁も合わなかった このブログは、そういう感じにマズい 最初は舞台に出る事になってその宣伝と、 フリーでがんばってます的なアピールをしていた 公演が終わ…

遊び

成田さんて、遊んだりしてるんですかと 昼間に同僚に訊かれて、少し面食らった 遊ぶって何だっけ、楽しいことかと思って 超音波洗浄機に顔を突っ込んで、 皮脂を取ったりして遊んでますと答えた 後で、寝て夢をみることかなと思った 果たせる約束はまだ覚え…

一人合点

舞台から離れて3年目になる いろいろあって投げやりに過ごしてる内に 親父も死んでしまったし本当に嫌になる 離れたとはいっても前川さんの企画や 市川さんの公演に関わってはいる 今も9月上演の『仮の事情』に向けた プレイベントなど手伝ってはいる (朗読…

別れ

仕事が終わってお昼の帰宅 天気もいいし寝酒をきめるかと、 缶チューハイを買ってきた 自転車からおりると 外に出していたがじゅまるの植木鉢 ずっとほったらかし 枯葉を取って、水をあげよう ペットボトルに1ℓの水道水と コーヒーの缶が目に入ったので 土の…

今日も

世界には体が存在しているところと、 頭の中で想定されてるものがあって 各々想定する方は、共有されない イスラム国の人のも、隣室のおっさんのも 想像できないのは、表現が意味不明だったり、 個人的に接点が乏しかったり、 そもそも知りたくないからだ 例…

酔い

なぜ人は面白いの あなたに似てるから なぜ似てると面白いの わかる気がするから なぜ似てるとわかる気がするの なぜわかる気がすると面白いの その方が楽しいから 楽しい事を信じたいから なぜ楽しい事を信じたいの 気持ちがいいから 人のことはわからない …

老い

先日、虫料理を食べる機会があり 1mmも抵抗感がなくて ちゃんと料理されたものなら 人でも食べられると思った 三島由紀夫は 「忘却の早さと、何ごとも重大視しない情感の浅さこそ人間の最初の老いの兆しだ。」 と言ったらしい。老いて悪いことはない でも他…

Tさんと流星

父が教師をしていた頃の生徒だったTさんから連絡がきて 子供の僕が叫んでる気がしてと言っていた 2日前から台風の影響らしく東京も風が強い Tさんちの外壁修理の職人も「こえー」って言ったって 人よりマシにできると思ってることだけをやる 30半ばになり…

髪を伸ばす理由

ずっとロックがなりひびいている 死者と青春と漫画家と発明家と演出家とミュージシャンと天才と堕落者と男と女とみんな幽霊で観客でよるで朝で俺はそれをずっと聴いていたいので、夢の中で何度も繰り返す そこはアパートの二階か、夜それは始まり劣等感を、…