一日目


早く目が覚めたのでDVD返却がてら散歩に出る。寒いけどよく晴れていい気持ち。
行きと違うコースで帰ろうと五日市街道に向かうと、何組か家族連れとすれ違う。で初詣をしようと。
元日に吉祥寺で初詣をするなんて初めてだ。武蔵野八幡宮には屋台が数軒出ていたが、時間が早いからか人出はまばらだった。
「二礼・ニ拍手・一礼」毎回忘れてしまうが、前の人を見て毎回思い出す。威勢のいい拍手ときびきびした礼をするおじいさんに感心する。

新宿に「アバター3D」を観に行く。新宿駅椎名誠が表紙の『relations』をもらい、開場までトイレの個室で読んだ。前回の泉谷しげる同様、椎名さんも自分の生き方を変えていないようで、しっかりしているなあと思う。3D上映はファーストデイ割引は適用されず2000円。開場すると3Dメガネとお餅を一切れもらった(メガネは上映後返す)。全席満員。ついつい大泉学園で『しんぼる』を観た事を思い出す。あの時の客は僕も含めて3人だった。3D映像はしっかり飛び出てきた。文字など輪郭のハッキリしたものはわかりやすい。でものけぞる程ではなく、手を伸ばしたら掴めそうの一歩手前という感じで少しもどかしさを感じた。上映中、3Dメガネを通さず映像を見るとどうなるか試したら、映像が重なって見える事もなく普通だった。3Dに慣れると、3Dが当たり前の感覚になった。
映像は素敵だった。ヒロインが初めて主人公と出会うシーンの動きは気合が入っていた。野性的でセクシーな動き、純粋で素朴な心情。強さ。欧米人が思う典型的な理想像。CGの表情も文句なしの素晴らしさだった。個人的にはシガーニー・ウィーバーの「アバター」が好き。

勿論後悔したが、気分が良いので家まで歩いた。疲れると「あとどれ位ある」しか考えられなくなる事を改めて知った。
ヘトヘトで家にたどり着き、DVDで『ベンジャミン・バトン〜数奇な運命〜』を鑑賞。面白かった。今後全ての映画が3Dになるかどうかなんて帰り道で思ったが、やっぱり杞憂であった。3Dにする必要のないタイプの映画はずっと作られ続けるだろう。また3D映画を観たいと思ったが、一人で観る寂しさを感じてしまうのが3D映画なのだった。