Voce d' amore Vol.5 上原利恵の声芝居』終了。昼も夜も予想を少し上回る位の丁度良い入りで盛況であった。自分はプロジェクター操作とビデオで記録撮影係。今回は出演者「上原利恵とみかんそのもの」がメインの見世物なので、気楽である。会場は普段は絵画教室などをしているスペースなので、壁には生徒さんの作品が貼ってあったりして「最近の子供の名前は難しいなあ」などと、ますます気楽なのだった。一方で完全な暗転を目指してケイタさんが奮闘。ケイタさんは普段はオルガン・ヴィトー等の公演に出ている役者で、利恵さんの旦那さんでもある。公演全般に渡って監督してくれたが、ノーギャラ。理由は「出るとこも入るとこも一緒だから」なるほど。
公演時間は1時間弱。利恵さんはセリフと状況音を全て一人で聞かせるボイスミステリーと落語『酢豆腐』。みかんちゃんはマルセ太郎さんの映画再現芸にあやかり『幸福の黄色いハンカチ』を再現してみせる。お客さんは座布団とパイプ椅子に座ってもらい、お茶とお菓子も食べて頂く。昼公演ではプロジェクターの光漏れが気になったので手作りの蓋を大きめにしたら、夜公演の途中で落ちた。その為スライドが1枚映せず、仕方なく「あ、次は1位です」と口頭説明で切り抜ける。正直、小さなハコで助かったと思った。夜公演後は利恵さんの講師の佐藤先生からワインが振舞われ、談笑タイム。お客さんは全員残ったので少し驚く。出演の二人にとって初めての自主企画。内容も挑戦だったと思うが、終始無理の無い和やかな雰囲気の公演だったと思う。しっかりしている。ちなみに利恵さんは現在妊娠5ヶ月で、今回の公演が終わると出産に専念する。
片付けが終り、中華料理屋で打ち上げ。近くに東京家政大学が有るからという訳ではないだろうが、十条駅近辺はやたらと安くて美味そうな飲食店が多い。春巻、チャーハン、豆菜炒め、エビのマヨネーズあえに餃子。どれもかなり美味く、瓶ビールがまた美味い。この前もそうだったが、お互いの家族の話や結婚、子供の話がメインになり、結婚前からゑびすで知っているメンバーだったので何だかおかしかった。ケイタさんは自分同様(というと失礼か)、昔は結構酒癖の悪い人だったと思うが、皆で節度を守って楽しく飲んだ。利恵さんとケイタさんは役者同士のカップルだが、絶妙に合っているなあと思った。
中華もご馳走になり、大変楽しい1日だった。有難うございました。ただ一つ悔やまれるのは、会場に眼鏡を忘れてきた事。