男らしさについて。

下北沢で稽古。
総合監修の古屋さん、演出の進藤さん、美術のアトムさんが
初めて一同に会す。そして当然の如く飲み。

生ビールはモルツであった。3階建の割と広い店だが
若いカップルや自分達みたいな怪しい輩で一杯だ。


演出陣はひと回り以上年上だが
男である以上、話はし易い。
芝居の話、家庭菜園の話などが出る。
気になるのは女性の出演陣である。


10年来の仲間でもある6名の日常会話は
臆面もなく赤裸々でストレートだ。
飲み会でも全体トークとは別の部分で
ぶっちゃけ話が交わされる。


それなりに人生経験を積んだ女性同士の会話というだけでも
とても興味深いのだが、もっと女っぽくならないと入れない。


心理学者のユングは無意識の説明の中で「アニマ・アニムス」というものを提唱していた。
アニマは男性の人格の無意識における女性的側面
アニムスは女性の人格の無意識における男性的側面
日常的に意識する男性・女性という「ペルソナ」と対応し人格のバランスを取るとかなんとか。
恋愛対象にも色々と影響があるとかないとか。


人生も半ばを過ぎると男はオバサン化し、女はオジサン化するというが
あのガンディーも非暴力の態度をとるにあたり、奥さんとの性交を断ち女性化を図ったというから
人間は性を超越した中性的存在になると真に穏やかな会話ができるのかもしれない。



男性陣は「あそこなら朝まで飲めるよ」等と言って消えた。
女性陣はそれぞれの都合に合わせてお帰りになられた。
自分も帰りました。