場に残る思い出。




京王線千歳烏山に向かう電車から沢山のマンションを見ていたら
自分は何で学校や集合住宅が好きなのか考え始めてしまった。
例えば学校の廊下や体育館の倉庫。
ここで時間が止まっている子がいる…そんな確信めいた思いが浮かぶ。自分もそんな子の一人である気もする。
例えば集合住宅に漂う夕餉の匂い。
自分が生まれる前にも、死んだ後にも、誰かが同じ匂いを嗅いでいると想像する。

  • 生きていた自分が特定の時空間に刷り込まれてしまう事。
  • 刷り込まれた場所では誰かがその事を感じられる事。

意志とは関係なく起こるそれを思うと、諦め、感傷、心地よさが自覚される。
だから好きなのかもしれない。


まあ、妄想に過ぎないのかも知れないが
自分はなんとなくそういう事を信じているのだ。
まあ、そういう事です。