四万十川友美

夜、焼酎を飲んでいると吉祥寺着きました〜と連絡があった。
枯れた声が友達に少し似てるなと思いつつ電話で道案内したら
「はじめまして〜」と言いつつぬっと入ってきた。トミーヒルフィガーのバッグを肩に提げていた
長身なのだが威圧感はなく酒くさいすよと言われた。すみません
高円寺で路上演奏後という事でお疲れ様とカレーとワインなど出す
お互い人見知りしないタチで、色々話した。



彼の事は忌野清志郎を敬愛している位しか知らなかったのだが
劇団子供鉅人」とは長い付き合いとの事
主催は先日のコマジャンキング関西大会で進行役をしている
うちの玄関には『堀川中立売』のポスターを貼っているのだが
知ってる、知ってる、が沢山出てきた。音楽業界の話は、知らない事も多かった


そりゃ初めて話すのだから、話は尽きないのだが
誰かとサシで音楽や映画の話をするのも久しぶりで
ついワインと焼酎が空いた。彼はあまり飲まなかったが、
男色家じゃないですよねとそこは念入りに確認するのだった。
幸い布団は二組あるのだった

朝、起抜けに宿の礼として一曲作ってくれた
作曲が早い。作詞は苦戦していた。曲作りについてまた色々と話した。
私は酒のせいで昨夜話した内容は殆ど忘れてしまっていた。



高円寺の円盤でライブをやるという事で
特に予定もなかったので撮影する事にした。アリスセイラーて何者だと思った。
昼間の高円寺は懐かしかった。彼は人生の3ヶ月位は高円寺に居たらしく詳しかった。
とんかつなど食べたのだが
休憩時間ちょい前に「準備中」の札がかかってる店に「すいませ〜ん」と入っていくところは私以上に懐っこいなと思った


ライブはかなり面白かった。当たり前だがプロだ。正確な音程を意識する方面ではない
多芸なアリスセイラーのパワーに感心した。判定 6:4=アリスセイラー:四万十川友美
おちんこでてる暇があったら動きまくる彼女は素晴らしいと思った。大人になればわかる
『実験アキレス』というフリーペーパーをもらった。


ライブ客の一人、Woomeraというバンドの津村くんは宇都宮から来たそうだ。ラーメンを食べ、駅前広場で一服していると「前野健太や」と四万十川さん。一緒にやった事あるそうだ
聞くと彼は「さかな」とも対バンしてるのだった。すごいなあと言うと「昨日話しましたやん」との事だった
中央線のガード下で辻太一くんと会った。サウンド&レコーディング・マガジンの編集者だった。
なんと言うか高円寺だった。


二人で家に帰って音源など色々聴きながら改めて音楽の話をする。辻太一前衛研究所、アマリリスDerrick MayTalking Heads、Ambitious Lovers、CAN、三上寛など。しまんくんは丁寧に説明してくれ、勉強になったし面白かった。
寸止めでずっと続く曲が気持ちいいと思った。「いけず」な人が好きだったり、やはりマゾなのかもしれないと思った



翌朝もまた一曲作ってくれた。今回の習慣にするという
私はとんかつだラーメンだカレーだと食べて太った
彼のようにライブしたり、路上で「たいちくん!!」と再会の喜びを爆発させたりしてた訳ではない
彼は「いま、ここ」を表現する者であり思索者なのだった。ブレイクするならドミューンみたいな場所だと思う


さて彼は今夜は来るのだろうか
私は女が好きだぞばかやろう

ライブスケジュール(5/23更新)