文洋さん

22日、TIFFで映画『愛のゆくえ(仮)』を観た。試写もいれて三回目になるが、やっぱりいい映画だと思った。
上映後、Q&Aがあった。その後、公式インタビューを読んだ。やっぱり文洋さんの映画だからいいんだと思った。
「ゴダールやガレルのような退屈な部屋の映画を目指した」──10/22(月)日本映画・ある視点『愛のゆくえ(仮)』:Q&A
公式インタビュー 日本映画・ある視点 『愛のゆくえ(仮)』

文洋さんは「考えてみたいと思い」映画を作る。考える対象は実際の事件や、起き続けている現実。日常という幻想から現実に目を向け真摯に考える。映像などの形にするスタッフがいて、監督が映画にする。とても、苦しいと思う。

そうしてできた映画は、上映されても尚考える手段であり続ける。他人の反応、意見などを聞き、新しい視点を発見する事もある。
観客は映画を観る事で、文洋さんが考えてみたいと思った事を考える作業を共有する事になる。考える対象が他人事ではなく、また監督が真摯に考えているのがわかるからそうなる。

まったく人柄だなあと思う。
映画は年に五本も観ないけど、文洋さんとはいつかゆっくり飲んでみたい。