マグロ


また観たくなった。
映画『愛のゆくえ(仮)』の公式インタビュー、大人だ。内容も客観的で素晴らしい
>表面的には、彼らは典型的な倦怠期の夫婦のように見えるが、この作品の本質はそこにはない。

確かに本質はそこにはない。でも倦怠期の夫婦にも見えない。ずっと相手を愛しているように見える。
倦怠期には、愛情の向く先が変わってたり、愛情を感じる気持ち自体、鈍化してたりするんじゃないか
罪を犯し逃亡中の男と罪を犯しながら男を匿う女の日常では、二人が最も強い愛情を注ぐ相手は互いに限定され
それは生き続ける為の拠り所にもなるだろうし、また放り出す事もできない二人だったと想像される
明るい未来は来ないという事実に苦しみ、現実に疲弊しながら17年積み重なった愛情。

男女や家族の関係が関わってくる殺人事件などについて、まず興味を引かれるのは
絶望的な状況に縛られてしまった時、その行動に愛情がどう影響したのかという事だと思う。

というか、演劇『愛のゆくえ(仮)』、稽古は今日明日で明後日小屋入りだ。
30日、初日。場所は上野ストアハウス、上野と鶯谷の間辺りにある。
え、下北沢でも新宿でもないのかと違和感があるが上野です。

オウムは関係ないけど。映画と演劇のホンはほぼ同時期に書かれたもの。
出演者だけではなく、先日の上映でもお、ここ共通点かというものがあった。
映画と演劇の作り方は違うけど、演劇の作り方としても異色だと思う。
更に当たり前ですがナマモノです。目の前で生きてる姿が見れます。

今日、稽古場でマグロ漁船という言葉を聞きました。
どうか観に来てください。絶対面白いです。
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