いつもの

確かスマナサーラさんも言っていたが
ずっと同じ状態でいる事は苦痛だ。
ずっと立ってたら座りたくなるし
ずっと座ってたら立ちたくなる
体の状態がずっと同じでも全然平気な事もある。
読書と観劇、鑑賞など
心が同じ状態ではいられないからである。


ずっと同じ状態でいる事は苦痛なのに
気付くと同じ事を繰り返そうともする
同じ物を食べ、同じ道を通り、同じ人と同じ事をする
こうすればああなる、を沢山知ろうとするし、世界への働きかけも身につけて
自分がコントロールできる範囲を広げて安心を保とうとする。
これはなかなか信用できない。


人間も自然なので
基本的に人間が持つ力というのは調整力しかないと思う
自分ではコントロールできない外からくるもの、
あらゆる刺激に対応する為に
信用できないなりに自分でできる範囲内で調整するのである
へこんだらふくらむし縮んだら伸びる
欠けてしまっても他で補う


心の状態も同じで、帳尻合せをしている
生きている間は「とんとん」にしようと動いている
もちろん災害や事故もある。突然終わるまでそれは続くのだと思う
不条理の数だけ心を動かす言葉や芸術が必要とされるだろう
自分が不幸だと思えない時でも
他人が大変な思いをしている事に思いを馳せる
これはなぜだか信用できる。だから表現に関わりたい


まとまった読書、ずいぶんしていない
映画も全然みていないし芝居もそうだ
する気にならなかったから
自分としては、ずっと慌しく社交的に動いていたなと
仕事がひと段落して親指の捻挫が気になってきて
不器用になり動作が遅くなり
自然と意識が内向きになって
そんな事を思った