「投げ出さない」

僕が似てるなあと思う叔父さんは
仕事がうまくいかなくて子供はいるけど結婚はせず
今、癌で凹んでいる

それを慰めに出かけた父は
手術もできない癌だけど元気だ

元気だというが顔を見た訳じゃない
僕が高校の頃から癌だったから元気だと思っている

そんな父も大切な人を不幸にしたと凹んでいる
兄貴の度量で慰めにいったのか

そんな父に嘆かれ
母(癌)に不義理を疑われている僕は
眼鏡も壊れたまま治さず
指も治らずヤキメシどころかヤキソバもうまく作れなくなり
昨日よりは老いた。明日よりは若い
いつ何が起こるかわからないのが現実


という下書きが残っていた(あんまり見も蓋もなかったのでちょっと直した)
タイトルは「投げ出さない」だった
多分誰でも、現実から身を守る為に、人は日常を作るものだから
虚構でも偽者でも自分にとっての本物として日常に溶け込ませてしまうものだ
それでいい
ていうかそうでないと虚業の入り込む隙がない


ただ遠くにいきたいなあと思うのは、流されるままできたしがらみを
清算したいというだけなのだ。無茶する位ではしがらみは消えない
無視するのでは元の木阿弥で、しがらみのままいくしかないでしょう
無理をやり続けるのが人生だ