クリア

昼に中抜けして堀ノ内斎場に行った
係の人に聞くともう焼かれているところだった
炉の前に立っていると「神山さんですか」と
関係者らしき女性が来た。何も言えず
もう終わっちゃったんだと思い炉に手を合わせた
控え室を覗くと沢山の人が神山さんを偲んでいた
眼鏡もしてなかったのでちら見では見知った顔もみつけられず
炉の音を聞きながら斎場を出た 女性は外で壁にもたれて下を見ていた


空気が澄んでいて、輪郭がくっきりしていた
カップ酒を持て余しテルプシコールに向かった
裏の社の前でカップ酒をこぼした
残ったものを飲みほしてさようなら
テルプシの上の住居では大掃除でもしてるのか爆音でヒップホップが流れていた