いつもの


昼間に見える花火は
玉に加えられた力がなくなるまで
ひとつひとつの粒が変形、膨張して
再びそれぞれが玉に収束する様子を
最後まで見るものらしいのだが
それが学校の階段
踊り場に落ちてきて小さく跳ねたので
つい手毬のように突いた夢とか


月夜に海辺の町のならわしで
砂浜に住人が集って、だらだら行進していると
進む先から住人の数だけ、鏡面反射したみたいな
灰色の住人たちがリアルに現れ、向かって来て重なる
というのを一緒に見ていたおじさんが
自分の影が歩いて来たのを見つけて
律儀に行進に加わった夢とか


出てくる場所は学校なり砂浜なり
いつも似ているので、それは固執なんだろう。


ちなみにまた別の夢では
さっきのおじさんの奥さんになっていた