訊かれて思ったこと

編集工学研究所での最後の日、松岡正剛さんとお話できた。
今後は舞台に関わることがしたいと言ったので、舞台の話をした。
「どういう舞台が好きなの」と訊かれて、異形の肉体やパフォーマンスについて話をした。


表現や肉体うんぬんより、精神の歪さに興味があった。
結局どんな人なんだろうと、そちらが気になってしまう。


「アーティストとは職業ではなく生き方だ」と
前にどこかで読んで、その通りだと思ったこともある。


でも歪さに魅かれるだけでは、理解できたら飽きてしまう筈だ。
理解できなくても、理解できないなと思った時に離れてしまうだろう。
わかったつもりになっただけで興味が失せるなんて意味のない事だ。
余計なお世話というか余計な事だったと思った。


独特の形をしている事じゃなくて
どういう形が好きなのかという事だった。
しまったと思った。