我々の舟

人生を川下りに見立てたり
他人との付き合い方を、道路交通に寄せたりしている
環境とか経験とかで人は偏るのだから
偏ってるということを知っていればいいのだと思っている


所有すること、維持することが苦手である
偶然とか、変化とか、発見は好ましく思う
あまり感情の起伏がない


一方彼女は他人を見る目に長けていて
僕が3くらい見るところを58くらい見る
道路交通どころではない情報量のもとに
他人と付き合っていてすごいと思う


互いに、偏り方が想像していたのと違うこともある
見え方を決めつけてると、怒られることもある
でもわたしが思う「あなた」がわたしの中にいるということは
どうやら間違いないようである


過労死や自殺のニュースをみると
人は我慢すれば続けられることもあるが
いずれ耐えられなくなり、やめるもので
嫌じゃないことしか続けられないよなと思う


人はいい意味でも悪い意味でも
限界がわからないのかもしれない
経験を頼りに、時には勘で、舟を進ませてみるだけである


舵取りには環境の変化や人を見る目が要る
我々の舟は、臆病に寄り添いながらいきたいと思う