吉井さん

茨城の笠間市で陶芸をやっているという知り合いから
西荻新井薬師でやるグループ展のDMが来た。

焼き物の展覧会で「やきたて」とは…
なんて見も蓋もないタイトルなんだ。


映画学校の同期だった吉井さんである。
在学中『如雨露』というすごい作品を監督した人。
やりたい事をまるで本能のように追求しているところがすごかった。


作品は陶人形などを想像していたが
DMを見るところ実用的なものらしい。
実用品を作るという事はとても楽しい。
他人に使ってもらえるからだ。


しかし吉井さんには何か「とんでもないもの」を期待してしまう。
例えば、僕が映画を評価する基準は3つしかない。
「発見」「感動」「快感」である。
不愉快にならない限りは大概文句はなく
観た時の印象自体が全てである。
『如雨露』は、見ていると腹の底から笑いがこみ上げてきた(コメディではない)。
頭の中は「これはなんだ?!」で一杯だった。
岡本太郎の芸術にも通じるような原始的なものを感じた。


そういうものを期待してしまう。


やきたて
GALLERY Y NISHIOGIにて

やきもののあるくらし
コトラcafeにて