うひょ

今日は久々に吉祥寺を出た。
今回の映画の出演者達と打ち合わせする為である。
衣装決め、作品の趣旨説明、登場人物の事など。
自分とは長い付き合いのある人達であり
色々な経験を積んできた人達でもあり
実際に会ってする最初の打ち合わせとしては
時間が押す事もなく、よかったと思う。


そして夜には撮影をした。
雨の中の映像を2カット撮りたいと思っており
出演者の一人と自宅で雨待ち。
自分はカレーなど作っていると、きた。雨が。
ホントにきた。ひょうまで降り出した。うひょ
そして撮り終わると雨は止んだ。


久々にVX-2000で手持ち撮影したが
力んでしまい、緊張した。
簡単なカットでも、演技を見ながらの撮影は大変である。
両方に集中して気を配る必要があるからである。
必要な映像を撮り終わると、すぐテレビに繋ぎ、役名「男」の彼と見てみる。
なんというか、改めて気が引き締まった。今日撮れてよかったなと思う。


カレーを食べながら話をし、一人になってから
男はつらいよ 純情篇』を借りて観る。
これはいい映画である。役名「男」の彼が寅さんの真似をしたくなる気持ちがわかる。
不思議なもので子供の頃から寅さんは見ていた筈なのに
今見ると表情のひとつひとつに発見がある。共感も強くなっている。
若き日の森繁久彌がとてもいい。医師役の松村達雄(二代目おいちゃん)が面白い。


演じる事それ自体についてはメソッドもありたくさん語られてきたが
役者の人柄、他人と付き合う時のあり方のほうが、演技を左右する大きな要素だと思った。
もっと「いい」人間を見たいなあ。自分も「いい」人間になりたい。
次の撮影までは若干日にちが空くが
ともあれそんな風にクランクインしたのだった。