四日目


ずっと観そびれていた『CITY OF GOD』をついに観る。実際に起きた事件を基に作られた映画という事で、ドキュメンタリーっぽい作品を予想していたが全然違った。日本に住む人間から見て衝撃的なエピソードの数々も含め、現実味は有るもののフィクションのように感じられるストーリーであり、編集であった。緻密に計算して撮られたんだろうなと思う。リオ郊外のスラムに住む少年が、少し成長してジャーナリストになるきっかけを掴むまでを描いた話であり、青春映画でもある。地元で育った者ならではの視点で抗争の前段階や人間関係の歴史が紹介され、判りやすかった。出演者に関しては、特に名もない脇役の子供たちのリアリティが凄かった。セリフや段取りをやらされてる感は全くない。共感は出来ないが、彼らがした事とした理由については誰でも解るのではないだろうか。次はコメンタリー付で観ようと思った。

スラムドッグ・ミリオネア』も観たい。同じような感想になるような気はする。