八日目


映画学校の初等科の卒業制作の後、作りたくて仕方がなくて映画を撮った。2003年から2004年にかけての事。それを編集し直している。その映画に必要な部分はさすがにもう判っている。衝動の塊みたいにして、もう一度世に出し、その映画はそれで終わらせようと思った。7年も待たないと終わらせられないなんて。僕はそれを完成出来なかった時からずっと、負け続けている。

なんて事は編集中は考えてない(「あとここ整えたらOKかな」とか「素材はどこだ!」とか考えている)が、文章にして書くとつい整理したくなってしまう。焼酎は昨日から無く、シラフで作業している。酒を飲みながら映画を完成させる事は僕には不可能だ。去年作った『出奔』と一緒に、YouTubeにアップしようと考えていたが、短編映画祭のような丁度いいものがあれば、先にそちらに送ってみようと思う。

晩酌を止めると、途端に時間が沢山できて嬉しいのだが、大した編集はしていないのに気が付くと朝で、寒さで体が強ばっている。個人的な編集というのは際限が無いという事もあるが、やっぱり好きな作業なんだろうと思う。