九日目


三連休という事は店を開けるという事で。有り難い事に開けると売上は有るが、やっぱりまだ一人で居る時間の方が長い訳で。ネットしてたりする訳で。
これまで政治にも経済にも「向いてないから」という思い込みで全く興味を持たず、自分の世界に浸っていた僕でも、最近の日本の状況には「ざわ、ざわ…」としている。何の分野にせよ、旧態依然としていてはヤバイという事は理解しているつもりなのだが、専門家の裏付けが欲しい。社会的人間の本能なのか。経済学者・池田信夫のブログを見つけてからは、なんと毎日、政治と経済関連のものを読んでいる。歴史も詳しくないし、用語も理論も知らないのに。
誰でも知っている通り、インターネットの良いところは欲しい情報にすぐアクセスできる事である。特に池田信夫blog part2はpart2だけあって、膨大なブログが書かれており(part1は2004年から)、解らない用語のリンク先が過去ブログに繋がっていたりするので、経済用語辞典みたいなソースを参照しつつ読んでいると、何となく他の専門家のブログを読んでも論旨などは追えるようになる。自国に外貨を集める事と円の準備通貨の比率を上げる事は両方大事なんだなー、とか。とはいえそういう経験は遠目でボンヤリ見えていた乳母車の中身が赤ちゃんか小型犬か判った程度の事で、すぐ忘れてしまうけど。
政治は外交と内政について。経済は研究成果としての経済活動の特徴や実際に行われている経済活動について読んでいる。あと現在進行中の新しいビジネスなども知れる。リゾートにおける自然農法の在り方とか面白かった。色々な分野の情報が交わり、現在起こっている事とリンクしてくると面白さを感じる。理論を武器に、欲望をエネルギーに、様々な状況で社会的な活動をする人間の、過去から未来を見ているような気分になってくる。
答えは人の数だけあるような漠然とした文系に進んだ僕のような人間でも、ある経済活動における人間の振る舞い方のパターンみたいなものは社会学同様、面白いと感じる。一応今、小売やってるし。ただしやっぱり興味本位の面白さに過ぎない。あ、でもマザーハウスの事を知れたのは良かった。これはパターンうんぬんは関係ない。Tilleulで売らせてもらえたら嬉しい。
これも誰でも知っているように、ブログは基本的に個人の意見だ。もちろん情報が正しいかどうかは自分で判断するように気をつけているが、政治や経済に関する意見に対しては賛成も反対もできないし、そこまでの関心は無い。ただ、自分の生まれた場所から自殺者を無くしたいとか、よそから高齢者が喜んで集まってくる場所に出来ないかとか考える事はあるので、今後自分にとって一番大事なものが、芸術や(一応言わせて下さい)個人的な表現活動から離れ、より一般的、効率的に社会へ関わる事になった時には、役に立つ情報なのだと思う。
現場にいる人間からは鼻で笑われるだろうが、僕は鈍いのであまりそういうの気にしない。