足りないもの


今日の夕飯は韓国風おじや。キムチ、鶏肉、もやし、木綿豆腐を酒と味噌で濃い目に味付けし、煮込む。丼ご飯に納豆と生卵をかけ、その上に鍋の中身をぶっかけて出来上がり。ふと、昨日の栲象さんのお好み焼きを思い出す。野菜たっぷりで餅と里芋が入ってたなあ。

ブックオフで買った山本周五郎にやられている。買った時は時間潰しのつもりだったので時代物はちょっと面倒だったのだが、すーっと入ってきてじわっと出ていく感じの気持ちいい事!『季節のない街』はだいぶ前から持っていたのだが、少し距離を置いていた。なんかそういうのに恥ずかしさと恐れを感じる典型的な若者だったなと思う。
夜行館の笹原さんは役者にその人の根っこを剥き出しにさせる事を求めるという。剥き出しさえ出来ていれば、基本的に後はどうとでも。剥き出しにしている行為自体にも惹かれるものだが、もっと魅力的なのは他人への気持ちの強さだと思う。人間味は経験が培う。このブログからも窺えると思うが、自分は露悪的で思いやりが少ない。そりゃ関心を持つような人って滅多にいないものだけど。露悪的とは言っても、言葉で自分を守っている為に剥き出しではない。ナマな部分を晒すような事を恐れ、他人より先に自分で自分を把握する為に内を向く事に没頭している気がする。このままだと抜け出せなくなりそうで怖い。本当の人生はこれからだといつも思う。