記憶

明日の店番の伝言を残して店を閉め、家で30日に使う映像の編集をする。それ程時間はかからない予定だったが、PCの不調もあり、DVDが焼き上がったのは朝だった。
今回の公演がきっかけで、マルセ太郎さんを知った。映画を一人で演じ、語るという映画再現芸「スクリーンのない映画館」。ライブ映像を観ただけだが、単に映画の感想を共有できるだけでなく、自然なマイムも織りまぜた再現という手法でマルセさんの名人芸を楽しめる。こんな人がいたんだなあ。一度体験したかった。
編集の途中、見知らぬ番号から電話があった。大学時代、寮の同室だった事もあるハヤシくんだった。神戸の居酒屋で、寮の同期が4人程集まって飲んでいるところだという。一人ずつ電話を代わってもらい、短く話をした。4年間一緒に住んでいた連中である。全然変わってなかった。同期のうち一人はバツイチになり、二人は今年中にも結婚するそうだ。酒ばかり飲んでいたせいか、大学時代の記憶は映画など個人活動ばかりで、他はほとんど忘れていた。電話をもらって、大学時代があったんだなあと思った。
PCに負担をかけるのは怖いのでネットもできず、山本周五郎の『おさん』などの短編集を読んだ。小説は面白かった。