狂う


歩けばいいものを西荻から始発電車に乗ったら中央線往復コースになってしまった。首いてえ。そのままフクちゃんの散歩を終えると、二日酔いの影響なのか無償に何か食べたくなる。記憶にないがキオスクでパンを買って食べたらしく鞄に袋とレシートが入っていたのだが。ダン・ディゾンでパンを2個買う。公園で座って食べるが物足りない。BIG-Aで弁当を買って食べる。この辺りから散財したい衝動というか、まあ、いいかと思い始める。東京駅に落し物が届いている事が判り、取りに向かう途中で読む本を買う。ハイデガーの『ニーチェI・?』と金子光晴の『絶望の精神史』。ハイデガーは図書館になかったからという理由はあるが、金子光晴は完全に衝動買いである。池田信夫氏も薦めていたが、ハイデガーの講義をまとめた『ニーチェ』は読み易く、内容も読み応えがある。これは楽しみだ。

吉祥寺に戻ってくるとまたお腹が空いている気がして中本の冷やし味噌ラーメンを食べる。家で確定申告をする。その後も家でラーメン、リンゴ3個、キウィ2個を食べる。満腹中枢どうなってんだ。まあいいか。この流れでこういう事を書くと誤解されそうだが、自分はこれまでの経験で作り上げられた表面的な自分は剥がしてしまいたいと思っている。内側の本質的な部分以外が吹き飛ぶ瞬間を求めて生きているとも言える。それは眠ってみる夢でも、酒や薬による酔いでも得られないものであり、その濃厚で強烈な体験にたどり着く為の思索と行為が生きる原動力の重要な部分を担っている。一方で自分ができるだけ望み通りに生きる場所を確保する努力もしなければならない。さらに家族、友人、同僚など、他人を守る力が必要になってくる事もある。全ては果たせず最後は「あーあ」と言って死ぬ事になる。その前に一瞬でも…の期待をもって生き続けるだけである。