型にはまる

自分の背が前より低くなっている気がしてちょっと気を付けてみたら、左右のバランスが著しく悪くなって、体が傾いていた。フクちゃんの散歩は自転車である。左手でリードを持ち、右足はいつでも漕ぎ出せるように常にペダルを踏みつけている。早歩き位の速度なので膝も使ってバランスを取っている。尻に出来物が出る位自転車に体を預けていたら、体がそれに適用してしまったようだ。
曲げたままの右膝が痛い。曲げたら伸ばさないと。ランニングに出る。肉離れの経験もあるのでそれなりにストレッチ。ガッチガチで機械みたいだ。花見のピークが過ぎた井の頭公園は、人の数も常態に戻っていた。すぐに息が切れるがフクちゃんの獣じみた(獣だけど)荒い息に比べたら大人しいものなので、気にせずハアハア言わしておく。前は5周とかしてたのが信じられない。手足がバタつくのは筋力が落ちた証拠である。人前に出るという事はモチベーションとしてデカイなと思った。
体を解すのが目的なので1周して公園駅のコンビニでビールを買い、飲みながら帰る。動きながら考えるのは自然でいいものだと思った。いつか皇居ランナーに混じって無の周りをぐるぐる回っている事について考えてみたい。解れた体をコタツに押し込めて寝た。