彷彿


実家から豊盃が届いた。ちょっとクセのある地酒だ。タダトモでもある親父に電話すると誕生日プレゼントだそうだ。「飲みすぎるなよ」有難う。
東京は30℃の夏日だった。布団を干す。干した布団のいいニオイは染み付いた汗や脂が太陽光で分解されて出るニオイだそうだ。滋賀の知り合いから愛と映像について相談を受けていて、少し考えた。

昼に明日のgreen drinks 吉祥寺で使えるようにブルーシートを貸した。意味の断絶による失語症はまだ続いていた。高橋源一郎氏の『さようならギャングたち』を読んだ。自分が生まれた年に書かれた、氏のデビュー作だ。途中大島弓子みたいな漫画が出てきたり、文章で表現できない事を「文章で表現できないように」書いていて面白かった。また読もうと思った。

理解できなくても愛する事はできると思った。信じる事も。映像は選ぶ事。そこに理屈ではない愛や信念があり、見る人に執着の気配のようなものを感じてもらえたらいいと思った。