しぶや

店番の後雨が降り、散歩の後止んだ。渋谷のユーロスペース映画美学校セレクション2010のオムニバス映画『葉子の結婚』を観にいった。それぞれ監督が違う15分の短編。「普通こんなこと言わねえだろ」というセリフに監督の思いが込められてる感じが美学校ぽくて懐かしかった。
オムニバス作品の監督たちが同期なのだ。久々に会う人ばかりだった。誰がどれを撮ったのか認識できず、直接感想を言う事はできなかったけど、ストーリーはよくわかったし、背後にある監督のやりたい事も伝わってきた。小出さんのだけ途中から観たので(ちと遅れた)そのキャラクターが売春婦をしている理由がわからず、「わからなかった」と言ったら気にされた。
上映後飲み会でまた「久しぶり」感を強くした。下手な事を言えない映画制作者たちのナイーブさと真剣さ、信念の強さなどお構いなく、下手な事をしゃべりまくる「ムダに人見知りしないキャラ」になった。懐かしい。万田さんは外見上は全然変わってなくて面白かった。同期は太ったり痩せたりしてたけど、業界の人っぽくなってる気がした。朝まで飲んだ。
佐藤くんは自分が青山監督に『退廃姉妹』は公開オーディションをするのかtwitterで訊いた事を知っててウケたそうだ。監督の他に子供相手の映像ワークショップの仕事もしてるそうだ。SR2出演者や明日黒澤清×蓮見重彦対談の司会をする人も居て、作品と監督の人格の良し悪しは違うという前提で、人格批判をツマミに酒を飲む変な飲み会だった。
自分は新しい映画上映の形としてネットに作品アップ→支持者や「映画館で観たい」という数を計測→小屋主がピックアップして監督と話し、上映するみたいなのいいんじゃないと話したが、よく伝わらないようだったので説明はやめた。
それほど酔っ払わなかったが「なんなのこの人」と言われたりして、自分は役者の集まりでも監督の集まりでも、そもそも集まりにおいて異分子にしかなれない事をまた思った。ピエロに徹するしかないのだろうか。
いずれにせよアマチュアである自分の楽さを感じる。

渋谷は人が多いが池袋ほど壊れてない感じがするんだよなあ なんでだろ(よく知らないだけか)