東京以外


千葉市美術館に伊藤若冲を観に行った。水墨画メインの展覧会。細部の緻密さやデフォルメ、構図の大胆さで知られる若冲さん、水墨画もまた素晴らしい。何も無いところから突然現れ、うねり、ねじれ、シュッと消えていく。+顔料カラー作品も版画も相当イケてる。様式美というより圧倒的なデザインセンスにうならされる。掛け軸もじっくり見てしまう。
40歳を過ぎ、家督を譲ってから本格的に画を始めたという若冲さん。禅の思想に傾倒していたようだがそれとは別に、普通は気付かない世界の仕組みや在り方をつかみ、見せてくれている感じがした。それは彼が画を描く事が本当に好きで、実験して発見する事が好きで、共有する事も好きだからそうなったみたいな。並外れてセンスが良い。それでいて大らかで、人気が出るわけだと実感した。



渋谷のwasted timeで行われた青森ナイトに行ってきた。青森出身は千円で2ドリンク。出演者も皆さんよかったです。桃川を沢山飲みました。

飴村行の粘膜シリーズ読了。書き下ろしだからか楽しそうだなあと思った。でも登場人物がやたらとセリフでつっこみを入れる感覚が合わず、怖くなっていかない。
ホラー小説を読み始めたのは『玩具修理者』からだが、初めてあれを読んだ時くらい嫌な感じになりたかったので残念。