本気



(↑公式HPより拝借)
最終日だったので早稲田松竹ヴィターリー・カネフスキー特集を観に行った。
『動くな、死ね、甦れ!』を初めて観たのは学生の頃。無茶苦茶だけど真剣さを感じるタイトルが印象的だった。以降VHSで何度も観る、お気に入りの映画になった。

僕は、自分の子供時代を甦らすため
現在というときの流れを止めた。
そして止めることは死を物語る。
さらにそれをフィルムの中に起こすため、
僕はもう一度甦ったんだ。
ヴィターリー・カネフスキー

てこれまた公式HPに有ったのだけど、これすごく直訳っぽい。ほんとにこう言ったのかな?

続編『ひとりで生きる』、ドキュメンタリー『ぼくら、20世紀の子供たち』を続けて観た。
『動くな…』に比べると作為的なあざとさが強い感じ。でも全然悪印象ではない。特に当時の監督自身が出てくるドキュメンタリーでは、被写体を徹底的に攻めまくっていて、メッセージ性がどうとかではなく、監督の作品に対する向き合い方が伝わってきてよい。「あんたいいよ!」って感じ。

そんな監督は映画界から去った。やりきったって事なら、潔し。凄い。

5時間半映画を観た後、駅前の本屋で『退廃姉妹』の文庫を購入。

そして夜は代官山にフチモトさんの歌を聴きに行った。
フチモトさんのブログ
おもろい詩人こと高森康介作曲の歌も唄っていた。相変わらず甘い声なのだが、キャラがお笑いっぽくなってきていた。オッサン化か。フチモトさんの出番の後、そんな話をしたり、前野健太を勧めたりして、フクちゃんの散歩にこっそり帰った。