ふつう

冬。映画を観る時は上着をひざ掛けのようにする。きっとそれで鍵を落としたのだ。既に最終上映は終わって閉館していた。フクちゃんの散歩をしてたら、前をいく歩きタバコの人の落とした灰が目に入った。不吉な予感がしたが、ともあれ明日の朝の散歩の後で取りに行こうと決めて、漫画喫茶で夜を明かす事にした。充電器もあるし。
せっかくなので見逃してたギャスパー・ノエの『エンター・ザ・ボイド』を借りて行った。『冷たい熱帯魚』の内臓から『カルネ』を連想したのかもしれない。『エンター…』の舞台は部屋のサイズ感も狭そうだし間違いなく東京なのだが、ほぼ主観のみの特殊なカメラ位置と加工で異世界に見えた。面白く観ていたが、結局眠気に負けて自分も穴に吸い込まれた。

自転車で新宿へ。開館を待って映画館に問い合わせたら、なんと二館とも届いていなかった。時間潰しに寄った地下街各所、帰りに乗ったJRにも届いてない。店番バイトまで時間がないので焦る。
不動産屋は休みだったので、鍵屋に電話をしてみた。1軒目は時間帯が合わずダメ、2軒目。
鍵屋「もしもし」
もしもし。
「はい」
…あの〜
「あ、鍵屋でーす」
屋号とかないんかい!と心の中でつっこみながらも家のドアの鍵が開かないと告げ、形状を訊かれたので答える。やる気が無いのか専門用語だけで訊いてくるので、逆に訊き返す形で埒があかない。こちらから大体の形状を伝えると
「あ、そうっすか。 1万2千円ですね!」
そうですか…(高え〜)
「…あ、それ自分ちっすか?」
(お前はずぼらな探偵か!)
検討します、と言って電話を切った。おもろい人もいるもんだなあと思いながら吉祥寺に戻り、後は警察に届ける…前にまさかの可能性を確かめる為に家に向かった。1日留守にしただけなのに、しばらく入れないかもしれないせいか家の周辺がよそよそしい感じがした。

家に着き、まさかねと思いながらドアノブを回すと開いた。昨夜ドアノブをひねる事もせず、一瞬で思い込みに囚われた自分に呆れた。痴呆が進んでる

無事STOUTの店番をする。先日申し込んでたTETTAさんの三十三間堂プロジェクト。お返事が来て12日に被写体として参加する事になった。自分の顔はアシンメトリーがキツイから仏顔は別人だろうと思われる。てか普通そうか。

ぎゃーなんて不毛な

わはははは

にっこりマッコリのふたり

・今日のtwitter

体の力を抜いて繊細に、しなやかに動く意識をすると、不思議と心が連動する感覚がある。この感覚は多分、心を動かすときのカギになるはずだ。less than a minute ago via Keitai Web

逆もまた然り。