馬鹿


初台のやぐら亭に再び行ってきた。友達を待ってる間に近所のおっちゃんが「まずい、まずいラーメンでしょ〜」としつこく囁いてきた。嫉妬?確かに大入りだった。

宇宙一辛いラーメン「ほたる」のLv.10(一番辛いやつ)。見た目が他のLvと一緒。と思ったら味も一緒だった。違うのは

辛さ。激烈過ぎて一口毎にガチでこの顔になる。世界一辛い唐辛子が練りこまれた麺にたっぷり刻まれたスープ。

極細麺、結構大盛。女将さんが「今日は激辛王の方もいらっしゃってるんですよ」と言っていたが耳に入らない。


辛過ぎてちゃんと噛めず、飲むように麺を食べる。胃に落ちる度に自然と足がバンバンしてしまう。

本気で辛い。段々と外の世界の音が聞こえ辛くなってくる。

最後の一口。過ちを犯しかねない顔(そして既に犯している)。

ご馳走様!思わず胃腸に合掌。

やはりスープは飲み干せず。一口飲んだ友達は即トイレに行った。

沢山写真を撮ってくれた友達を駅まで送るつもりでいたのだが、途中で猛烈な腹痛に襲われ座り込んでしまった。なにこれ早い。スコビル鍋の時より烈しい。上から下から今にも飛び出さんばかりに暴れまわっている。内臓の痛みは結構耐え難いのである。申し訳ない事に友達に胃腸薬を買ってきてもらい飲むが効かない。

とりあえずお別れして、近所の公園のトイレにこもった。こんなに早く来るとは。こうなれば身体の外に出すしかない。だんだんと肌がかさついてきて、震えてくる。トイレの外からは「あれーまた閉まってるよ」の声。まさか自分のような客が他にも。とりあえず自分の舌や食道や胃の浅い部分はだいぶイカレてるんだなと思った。食べてはいけない物をスルーさせちゃうんだから。上からも出したので2時間かかった。


強い西風が自転車を押し戻す。途中コンビニで豆乳の他に栄養補助食品を買う。ダイエット中の身にはただのお菓子に過ぎないものだが、こんな時は大変有難いのだなと実感した。吉祥寺に近づくにつれて意識もはっきりしてきて、なんとか復活。もう二度とほたるは食べない。ちなみに2,040円。しかもはっきり言って美味しくない。おっちゃんは正しかった。

辛さはそれほどでもないが、蒙古タンメン中本の方がどれほど美味いか。ビバ中本
破壊的な量で飽きるが、二郎には少なくとも食べてはいけないものは入ってない。ビバ二郎
まあ危機的な状況を経てちょっと再生した気分にはなった。自分は馬鹿ではない。

大馬鹿だ。