私は特に仕事もしていないが、休みといえばレンタル映画
ジャック・タチが本を書いたものの映画化しなかった"The Illusionist"『ベルヴィル・ランデブー』を監督したシルヴァン・ショメのやつ。観たいと思って忘れてた。借りて観たら画がとにかく美しかった。前作のような皮肉っぽい極端なデフォルメはなかった。
コメンタリーによると2Dで描かれたキャラクターの作画進行は大体1週間に3秒だったそうだ。時流の変化に乗ら(れ)ないものや若人への眼差し。ジャック・タチの映画は観たことがないが、いい人だったんだなと思う。詩的とも言われる描き方、観客が余白に自身の思いを重ねる映画。日本の予告編は説明的でひどい



連休の前にジブリ美術館に行ってみたら当日券で入れた。大人も乗れるネコバスはシートが硬かった。

埼玉県こども動物自然公園は動物たちも来場者たちものびのびしててとてもよいところだった。アスレチックで遊びたいのでやっぱり子どもが羨ましくなった。

駅から歩いて丸木美術館に行った。原爆の図を見るのは初めて。まず画としてすばらしかった。表現技法と主題と別に語られるべきなのだろうが、これを描く夫妻を想像するだけで感嘆。一口で語りえない。絶望状態の裸婦の背中にエロスを感じてしまった自分は変態なのかもしれない
アトリエにはコタツがあった。美術館の裏側からは川を見下ろせるのだった。ここは何度も訪れるだろうと思った。

田舎町の家族でやっている食堂は素敵だ。日曜だったので笑点とかサザエさんとか見せてもらった。近所の出前以外では運ちゃんがメインという事もあり、いきなり瓶ビールを頼む客は珍しいのだろうか、色々と話した。人間の数だけ歴史とドラマがあるものだ。都内でこの値段でこの量はないですよと言うと、料理人はふんふんと聞いていた。


GWに入り、人が多いところはやだなと思い、下り電車。国分寺殿ヶ谷戸庭園に行った。大して広くはないが野草がメインで、高低差による陰影が美しい庭園だった。入園料150円。コマジャンをやってるmograg garageがあるという事もあり、数年前までよく訪れてた国分寺で、気になってた居酒屋にいった。

カウンターと小上がりだけの小さな飲み屋。お通しがおにぎりという素敵なお店だった。小上がりにはフォークギターと三味線があった。マスターが調弦しているとばちょんと4弦が切れた。「3日連続だ。おかしいな」と言っていた。バックバンドあがりのマスターも、ばあちゃんが芸者だったというママも、演奏も上手でいい声なのだった。



フクちゃんの散歩をやめる事になった。続けたかった気持ちもあるからというより「もう当たり前の事としてフクちゃんに会えない」のはさみしい。先日からハルゼミが鳴いている吉祥寺。先に進む