おぼん

弘前には3日程滞在しました。
21時まで仕事して21時半の夜行バスに乗込み
当たり前ですが10時間身動きが取れない状態でした。
まるで死んでるみたいと思いました


14日
弘前公園
着いた早々仏壇に手を合わせシャワーを浴び
親父の自転車で市内を回りました。
弘前も暑く、通りを歩く人は殆どいません
MTBは走り易く快適です。
親父は先日、岩木山のふもとを一周してきて
だいぶ後悔したそうです。似た者親子です
見回り中の猫のような気分で
昔通ってた学校の校歌を歌ってみたら
最後は全部ウルトラマンの歌になりました。


帰ると親父が麻雀をやろうというので
昼間から兄と3人でやりました。
半荘で独り負けしました。

祖母
90歳の祖母を乗せ、兄の車で五所川原の墓にいきました。
墓場の空はいつもあっけらかんと澄んだものですが
関わりのある墓はそういう訳にはいかず
どんよりした気持ちになります。
先に誰かの新しい花が供えられていました
掃除をしてお供えをして祖母の般若心境と舎利礼文を聴き
お供えのみかんを僕だけ食べました。
墓には去年なくなった叔父さんも入ってます


もう50過ぎの高校の教え子達の同窓会に参加する親父を下ろし
家に帰ると板柳町に住んでいる親父の叔母さん夫婦がいました
墓には午前中に出かけたそうで、親父に何かあったかと思ったそうです。
やっぱり成田家の女は、おしゃべりで元気だなあと思いました。
男は無口で酒飲みでお人好しで短命です。

イカメンチ
午後は親父のメモを眺めたり、親父が若い頃傾倒していた
佐久間さんの戯曲を読んだりしました。セリフが多い戯曲でした。
むかし庭に生垣があった頃、うちでは赤旗をとっていました。
秋田の田舎生まれの母は、若い頃から古い社会の右に倣えが大嫌いで
いろんな考えがあっていいじゃないかと盛んでした。
なので子供の教育も、何かを押し付けたりは一切しませんでした。
その頃の記憶にあるのは、すくすくレコードブックを聴きながら絵本を眺めたり
畑の野菜や、庭でチャボを飼ったりしてた事位です
母がビールを勧めてきたので6本飲みました。
家族を作って南の島に連れていく夢を語りました


3軒目でようやく電話に捕まった親父が戻り
麻雀やろうというので2回戦をしました。
独り勝ちしました。「ほんとに酒が入ると君は強いな」とは兄貴の弁です
親父はニコニコしながら寝ました。

つづく