本気で

両耳に親指を挿し、他の指で瞼を覆う
舌は上の歯の裏に当て、うーと唸る
床に胡坐をかいたまま10分唸り続ける


仕事の合間、週一のヨガを小一時間やったら
ものすごい疲れた。一週間分の疲れがきた
こんなにだるいなんて、若者ではわからなかった
カナダ人のジェニちゃん先生が
なぜかLomaのヘアクリームをくれた


ちなみに最近同僚から革のハーフコートなど
サイズが合わなくなった服をもらった
寒くなってきたし頓着なく着ているけど、
似合うかはさておき年相応の感じがする


たぶん、僕たちは就職しなくてもいい
もちろん、できるなら就職してもいい。金でまわってきた社会に、評価経済が加わってくるという話で「気分よく生きることにがんばる」と意思表示もしている。ちゃんと整理しててすごいな


僕は社会から離れられる人を知らない
社会を活かすために人がする仕事がなくなるとも思えない
でも死ぬまで生きていられる期間にもよるけど
評価も重要ではなくなっていくのだろう
少なくとも固定的なものはなくなっていくと思う
人間性の捉え方を各人が自由にしてよいとなれば、だが。


身体に即したものは共有できるけど
能力と魅力の有効性は人それぞれに違う
状況や、それぞれの経験がそもそも受容する部分の形を変えてしまっている
だから私はこれが好きだよと見せてみて仲間を探す


『この世の終りへの旅』という西岡兄妹の漫画がある
10月の電気料金が倍になった(2500円だけど)アパートで夜
酔って眠れない頭で段ボールを開けたら出てきた
偽善という言葉があるが、人間の悪意を否定するものは嘘だと思っている
美しいものは美しいし、情けないものは情けないし
非情なものも当たり前に非情だ
夢も希望も現実も感じ方や捉え方が無数にあるわけだけど
これはありのままだと感じさせてくれるものこそ
自分にとって意味があるものだと思う


ゑびすの進藤さんちで会ったのはもう何年前になるか
西岡(兄)さんはいつも静かで同時に多弁で、不思議な印象がある
置物とけだものが同化してるような元酒乱だった(今は知らないけど)
西岡兄妹の漫画を舞台にした進藤さんとも通じるのは
何か透明できれいな獰猛さ、純粋さなのかもしれない


ともあれ強制しないことや
不可侵を守ることに気をつけていても
どうしても交わりあってしまう
そこの捉え方だと思う


何の話や!