晴天

昼休みに携帯を取りに帰り、
ついでにシャワーを浴びたりしてたら自転車がなくなっていた。
練馬に越してから3台目、鍵をかけなかったのが悪い。
学校の裏にタクシーが停まっていて、運転手が腹筋を鍛えていた。
そのまま歩いて行くと、プールの裏に自転車があった。
有り余るエネルギー。


休みの日、築地市場に行った。
以前芝居の稽古場に通っていた事はあったが、
市場に入るのは初めてで面白かった。
飲食店は中華料理以外は何でもある(ラーメン屋はある)し、
吉野家一号店もある。エゾホヤなんてのもあった。
午前中で、既にセリも終わっていて
年の瀬の築地は気の抜けた空気に包まれ平和だった。
置いてある売り物も、売り子も間違いないのだった。
一番人気の寿司屋に並び、4時間待ちと脅されたが
一人ではなかったので腹を決めて待った。
途中、黒柳徹子を見た。小さくてかわいかった。
天気はよかったけど、日陰に入るとすっかり冷えきり
熱燗を3本飲んだ。長いこと待って見失いかけていた
目的の寿司は、当然のようにうまかった。
職人は9時間は握りっぱなしだと思うが、朗らかだった。
ギャラもいいのだろう。つまみの白子ポン酢が絶品だった。
築地といえば、むかし癌センターにブルさんを見舞った時、
当時読んでた『旅のラゴス』なんて本をあげた事を思い出した。


前川さんのアンファンテリブルの忘年会に行った。
四谷の居酒屋に集まった面々は徹夜の仕事明けの者もいたけど
まだ公演まで時間があるとはいえ、尻に火が付く手前の感じがあった。
芸術高校に通う子供もいて、前川さんぽかった(もちろん飲酒させず22時前に帰した)。
二丁目のDMXでレコードをリクエストしながら飲んで、
生駒さんとカラオケで始発を待った。生駒さんは一見オネエ風のひげもじゃなのだが
なんとなく気弱なところが気が合う気がした。
猫の世話を頼まれていた同僚の家に行き、生存確認してから会社に行った。
道路がつるつるになっていて、コンビニの段差でこけた。
自転車は無事だったけど胸を強打して懐かしい気持ちになった。