不細工

今日はなんだか苛々が目についた
同じ状態にあるものが目に入るのなら
自分が苛々しているということだ


家に帰ると片耳にあたる眼鏡の蔓に
血小板の塊がこびりついていた
ずっと痛かったんだぜ
きっとこないだ調整してもらった翌日
寝ぼけて踏んづけたからだと思うけど


今日は桜島も噴火したというし
ああ、久々に飲むかと思った
帰り道は自転車を飛ばした
なんだか思い切り体を動かしたい
めっちゃどつきたい、ぶっとばしたい34歳


ところが、好きな人が笑ってる顔というか
笑ってる顔が映ってるものを見ただけで
今日の苛々は全て消えるのだった
僕は悪いやつも酷いやつも沢山知ってるけど
みんな好きな人が笑ってる顔を見るために
一生懸命悪いことやひどいことをしているのかもしれない


人に認められなくても、褒められなくても
好きな人の笑ってる顔が見たくてバカになって
それでいいのかもしれない
人を傷つける理由にはならないけど
それを優先させたのかもしれない


まあ、結局飲んでいるんだけど
苛々は収まって、口の悪い彼女がやってくる


太ってようが痩せてようがどうでもいい
ということを書きたかった筈なのに
苛々とかそういう話になってしまった

酔うとすぐ忘れる
意識のフォーカスが合っている時間が短い
やはり口はつぐむべし