どうして空は青いのか

この世界は極めて多様で、知り尽くせない
人も人の認識も、人が作るものも完全ではなく
生きられる可能性は減っていくばかりである
でもそれで大丈夫


変わりながら多様性を増すばかりの世界で
自分が不完全であることも忘れて
動物のように、行為に没頭している時がある
この世界を相手に、夢中になった事があるなら
生きる喜びはあると言えるのではないかと思うから


ただ、夢中といっても独りよがりではイケてない
独りよがりは自分に都合のよい想像に閉じこもる事なので
それに没頭しているのは喜びではなく、ただの休憩だ
休憩は自覚的に、ほどほどがいい


そのためには、人が積み上げてきた事実に興味をもち
学問なんかは有難く吸収した方がいい
そうして知識と直感を照らし合わせて
自分を含む世界の仕組や
生き物の衝動を理解するべきだと思う
ついサボってしまいがちだけど
結果的に楽になるし、楽しくなる
自分以外のものを受け容れられるようになったら
生きる喜びを分かち合う方が楽しい
そして多様性の一つとして夢中でいられる時
そんな時だけは、少なくとも「完全に生きている」と
言えるのではないだろうか


きれいな花を咲かしている植物も
部分的に枯れていたり、病気だったり
寄生されていたり、根腐れてたりする
(腐れてたら咲かないかな)
人も同じように見てみても
まあみっともない事限りなしだが
目にした瞬間どこをどう見るのかは
見る者の自由である
でも世界に一つだけの花とか
まず花屋の店先に並ぶなと思う
美しさのかけらも見いだせない人も
この世界にいることは無視できない
やっぱりそれは独りよがりだから


皆が揃ってそういう事をしていたら
社会は回らないのだろうか
原因があるとしたらそれは不安である
宗教とかではなく
せーので核を捨てるように
不安を捨てられるようにしていきたい
宗教とかではなくて



散歩してて見かけたカラオケ屋
近くの怪しいスクラップ場には怪しい男たちがおり
カラオケ屋は繁盛していた