見えないもの


川田喜久治作品展「ワールズ・エンド World’s End2008-2010」を観にいった。あれだけ意図的に人工的な加工をされた写真は久々に見た。デジカメで撮られたものもあったが、フォトショ的な加工ではなく、撮影時からある雰囲気を生かした自然な演出としての加工である。奇跡的に思えるショットばかりですごい。きれいだった。写真は間違いなく普段は見えないものを見せてくれる。「世界が壊れていく」というより「常に壊れている」というのを感じた。壊れていないと思う事自体が幻想であるというのは、退廃的というより真実に近い気がするのだがどうだろうか。


プリンツ21は水木しげる横尾忠則特集。「水木サンのフェイバリットカルチャー」や「山口晃先生の極私的水木論」、「横尾忠則のY字の秘法」を中沢新一氏が解説していたり、広島市現代美術館都築響一「HEAVEN」展の記事などもあって面白い。


風呂ロック 前野健太VS有馬和樹と牛尾健太 を観にいった。よかった。七尾旅人以来2度目の風呂。今回はとてもフレンドリーでいい感じ。特に前野健太の演奏はものすごく伝わってくるものがあった。うその無い切実さみたいなものを感じて感動した。