限界


大雨の中、幡ヶ谷に絵と音のライブセッション「黒の妄 白の妄」を観に行った。

Drawing
ゴウダヨウスケ
×
Free Jazz
中村賢治 高橋保行DUO
×
Free Style
志人

即興で絵を描き、音を鳴らし、言葉を発するライブって初めて。時間の制約以外は自由。金を払って鑑賞する客も含め、その場に居る者はすべて作品に影響を与え得るという緊張感が心地いい。作品に表現される瞬間の共有、作者のモチベーションの変化など、ライブならではの寄り添っているような感じがあった。自然で、何だかとても「楽ちんな気分」になった。
その場でできていく物語でいいのだという、気楽さというか(作者は必死だろうが)。小説でも芝居でも映画でも、物語は作り手が用意し、受け手は共感を試みながら読み解くものである。小説は時間を超えるが、芝居は「今ここ」の共有が要で、映画は過去に死者に命を与えた記録である。
即興は「今ここ」の共有という点では芝居と一緒だが、作品が生まれる瞬間に作者の人間性をより実感できるものだと思う。生理は芝居でも共感できるが、既に用意された物語(作品)が有る分だけ、人間性がむき出しに見え難かったりする。だから即興はすごいなあと思った。
自分は多分何もせずボーっとしてみせる位しか出来ない。それで平気な鈍感さを身につけ始めている。
ゴウダさんは11日までmograg garageで個展をされている。

関係ないが「限界」と聞くと「中春こまわり君」に出てくる「限界焼鳥」という店を思い出す。肉は腐りかけが一番美味い(らしい)。


更に全く関係ないがすごくいい。
FOREVER_YOURS_feat._Stacy_Epps_&_Toby_from_Inverse