目をそらさない


自宅から神楽坂die pratzeまでチャリでジャスト60分。
首くくり栲象さん、お能の冨岡千幸さんの舞台を観に行った。

記憶は既に取り扱えるデータなの

縄文時代から4度目の人口増加期、にしたいね!(死んでるけど)

アーティストには色々とタメになるのでは

舞台の題材は能「朝長」*1。冨岡さんが登場された姿から既に感心してしまった。これが能の身体か、凄い。朗々と詠われる言葉は殆ど自分には理解できなかった。無音響。客席の騒音(椅子の軋み、遅れてくる人、カメラマンのアレルギーっぽい症状)。それらの音に冨岡さんは殆ど影響を受けていないように見える。一方拷​象​さ​んは場の全てを観察し確認して、首をくくっているように見える。いずれも凄まじい。心臓に悪い。そこに物語が乗っかって客に伝わる訳だが、お二人の在りようを観ているだけで感動的だった。

客席には2月に横浜で観た『蝶の夢 / Butterfly Dream』に出演されていた安藤朋子さんもお仲間といらっしゃった。お声をかけようかと思ったがやめた。更に栲象さんとお話するのも遠慮。自分のような者に何も言える事はない。とか言いつつ、来月庭に行った時に話すもーん。

今日は眼鏡かけてたのに色んなものが目に入った。埃、虫、まつ毛、歩きタバコの灰、汗、日焼け止め、能、首くくり。だから終日しかめっ面だった。帰宅して目を洗って残ったのは、自らと闘う生き様。

(今日のtwitter

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今目そらしてたら いよいよ終わりだよ やだよless than a minute ago via Twitter for iPhone Favorite Retweet Reply

*1:(概要)平治の乱で都を追われた源朝長。合戦の矢傷で重手を負った朝長は、青墓の宿で宿を借りるも、雑兵の手にかかることを恐れて自害。年明けて朝長の菩提を弔う彼の「めのと(乳母みたいなもの)」であった僧と、自害した青墓の宿の女主人の前に朝長の亡霊が現れ、二人の回向を喜び、合戦の模様や修羅道の苦しみを述べ、重ねて回向を乞いつつ消えていく。