こないだ

ふとワイヨリカと浮かんだので検索すると、草原の民という意味の造語で、2013年に解散した日本の2人組音楽グループだった。

YouTubeで曲を聴いても聞き憶えはなく、そういえばと「あふりらんぽ」と打って出た曲のタイトルに【祝再結成】と有るのだった。
http://afrirampo.net
解散ライブを確かUstreamで観て知り、CDを集めて一時期ずっと聴いていた。一体何を考えていたんだろう。これからライブで観ることが有るかもしれない。絶対来い!と書いてあるし。

青葉市子と打つとNUUAMUの『さっぴー』という曲が出てきた。ギターを弾く青葉市子とマヒトゥ・ザ・ピーポーの歌の重なりが優しく儚い感じがした。作業BGMにしてループで38回くらい聴いて、Amazonでアルバムを買った。彼女にはすぐ買う成田くんと呼ばれている。

彼は不思議そうにその眸に視入った。と忽ち、もっと無心なものが、もっと豊かなものが妻の眸のなかに笑いながら溢れていた。無心なものは彼を誘って、もっと無邪気に生活の歓びに浸らせようとするのだった。

原民喜 『苦しく美しき夏』 より

いろいろな二人のあり方があり、二人でいない時も一人が世界と向き合うあり方があり、向き合う人も世界の一部である。その間に生まれてくるものがある。評価されるものでなければならないなんてことはない。つまらなくていいし、わからなくていい。生まれてくるところに目を向けさえすれば、それは既に面白い。

ああ、この世界が何もわからなくとも うたってもいいんだよ
声に出さなきゃさ 朝に殺されるんだよ
静脈の中を白い馬が走る

下山(GEZAN)『瘡蓋と爆撃機』より

何かが生まれてくる時、生まれてくる事に気付いてしまうと、自分のこだわりが見えてくる。それがどうしたと言われても、それがどうしたにこだわってしまうのが、青春時代の特徴なのかもしれない。そういうものだと無関心に時間をやり過ごすよりは、何かがひっかかって、問いを起こし、行動する方が生きている感じがする。


そんな感じ