ただのロー

最近、意味も無く走っている
ラソンなど走る予定は無い
特に体を鍛えたい訳でもないが
自宅仕事で運動不足なのは間違いなく
妻が家でプランクなどしてるのを見て
自分も何かやるかと始めたのも確かだ

最初は苦しさを味わっていたが
数日に渡り走る時間を設けると
筋肉の痛みや荒い呼吸にも
死ぬ訳じゃないと慣れていく
タイムを縮める必要もないので
疲れたり飽きたら歩いたりする
猫を見かけると狸を探したりもするし
緑があれば横になったりもする

そんな散歩のようなランニングでも
走るコースが決まり走る体になると
何も考えずに走れるようになる
確かに汗をかくのは気持ちがいいが
やっぱりそれは目的にはならず
勝手に手足が走る動きをしているのが
何だか面白くて続けている

鼻呼吸だけでゆっくり走ると
割とすぐに体が勝手に動き始める
自分の両腕両脚が自動的に動いて
必要な分だけ肺に呼吸を、心臓に血液を迫る
これを長時間続けたらきっと厳しい
でもいつでも止められるので気楽だ
そんな時の気持ちは、静かな諦観に近い
仕方ないなあ、という気持ちである

気分は全く高揚しないし幸福感もないが
自分はこういう、特に意味もないことを
ひとりでやってるのが好きなんだなと思う
妻もきっと、周りに迷惑かけなければ
いいんじゃないとか言うんじゃないかと思う

(追記)
「『周りに迷惑』かけたって良いよ、かけるわけないけど、かけたって別に良いよ」
「迷惑かけることを異常に気にする類の人間と思われたみたいで心外である」と言われた
ごめんなさい

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コタクちゃん